« 貴重なる留学生のデータ | トップページ | “話せる”旅人はやっぱりエライ! »

2006年9月 1日 (金)

世界で一番高い山は?

誰もが名前は知っているであろう、ヒマラヤ山脈のエベレスト(標高8,848m)が世界最高峰であることは間違いない。しかし、その標高はあくまで海抜何メートルという基準で考えた場合である。地球上にある山の高さを、ちょっと別のやり方で測れば、エベレスト以外の山の方が高くなる(?)ことをご存知か?たとえば、地球のコア、38351地球の中心から計算すると世界一高い山は南米エクアドルのチンボラソ山とも言えるのだ。それは球体をしている地球は、完璧な球体ではなくて、赤道周辺の地表の方が、北極点や南極点の地表よりコアからの距離が遠いので、ちょっとだけ楕円形のようなかたちになっている。だから、ほぼ赤道上にあるチンボラソ(海抜6,267m)が世界最高峰という見方だってできるのである。

そのチンボラソの初登者は、かの有名な登山家“エドワード・ウィンパー(英1840~1911)” である。まだヒマラヤなどが未開の地だった当時、アルプスのマッターホルンなどの初登者であるウィンパーは、南米にあるチンボラソが世界最高峰ではないかと考えたという。実際のところ、標高6,000m以上の山がゴロゴロある南米のアンデス山脈にあって、チンボラソはそれほど高い山だという感じはしない。登攀の難易度だってエクアドルの隣国のペルーやボリビアの山々に比べるとずっと易しいのだ。活発な活動はしていないが、巨大な火山であるチンボラソは単独峰なので、かなり遠いところからでもその姿は見ることができる。広い南米大陸にドーンとひとり立っているチンボラソを望めば、その世界最高峰?という肩書きはともかく、スゴイ山だなぁと思うに違いない。

エクアドルは多彩な国だ。エクエター(赤道)にある国だから、熱帯のジャングルや、美しいビーチがあり、珍しい爬虫類で有名なガラパゴス諸島なんかもこの国にある。そして、エクアドルの中央にアンデス山脈が縦断していて、チンボラソも含め標高5,000mを超える山がちょうど10座ある。エクアドルの高い山は、山脈として連なっているのではなく、全部が火山ですべて独立峰なのだ。どれも個性があり魅力的な山ばかり、しかし、残念なことにエクアドルは治安が悪いので、登山以外のところで緊張感がある。特に首都キトでは身の回りをつねに気をつけなければならない。無防備の旅行者はスリの格好の餌食になってしまうだろう。(りお太郎はいつのまにかポケットの中のお金をスられてしまった。)

180300176704りお太郎はエクアドルでコトパクシ山(5,897m)とチンボラソのふたつに登った。最初にコトパクシを登ったが、クレバスやスノーブリッジがあったので、単独登山の場合はかなり緊張感がある。しかも、酸素が薄い影響をモロにくらったりお太郎は登頂はしたのだが、下山する時はへろへろになってしまい。ノックダウン寸前の状態になった。にもかかわらず、下山後すぐに移動して、チンボラソにチャレンジして、今度はあっけなく敗退した。コトパクシで高所順応した後、すぐにチンボラソにも登っちゃった方が良いと考えたのだが、コトパクシ登山後の体に残っていたダメージはあまりにも大きかったのだ。

67819その後、りお太郎は2週間キトに滞在し、スペイン語学校に通って語学力の勉強に励んだ。これは南米を旅するにあたって、賢い選択だったと思う。チンボラソは2週間たって体が回復し、コトパクシでの無茶を十分に反省した上で、再チャレンジした。そして2回目は無事登頂することができた。ちなみにチンボラソは標高5,000mのところに小屋があるので、通常登山者はそこをベースに、夜中から頂上アタックするのだが、りお太郎は高所順応をしっかり行うために小屋に2泊してから、頂上を目指した。それでも6,000mを超えてからの歩くペースは、赤ん坊のハイハイにも劣るようなスピードだった。正直言うと、頭がクラクラしていて、頂上で感動するような余裕はなかった。ただ、小屋まで無事に降りてきた時、とてもホッとしたことは鮮明に憶えている。

あんな無鉄砲な登山は、今は結婚して子供もいるからできないなぁ~。

|

« 貴重なる留学生のデータ | トップページ | “話せる”旅人はやっぱりエライ! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 貴重なる留学生のデータ | トップページ | “話せる”旅人はやっぱりエライ! »