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2006年9月 7日 (木)

“話せる”旅人はやっぱりエライ!

前回エクアドルの話の中で、キトの治安悪さについて紹介した。日本に住んでいるとイメージするのが難しいけれど、いわゆる発展途上国と呼ばれる国では、予測できない危険とつねに隣り合わせなのである。タクシーに乗ったらスラムみたいなところに連れていかれ、身ぐるみ全部持って行かれることだってある。悲しいことだが、外国には旅行者をカモにして収入源にしている人が多くいる。しかし、その現実を知った上でも、海外で活動する意欲を持ち、たとえ被害者になったとしても、ただ腹を立てるのではなく、油断した自分も悪かったと言える旅人は逞しくなっていけると思う。Dscn0371_1

メキシコの街角(夜は出歩けない)

 海外を放浪したことがある人は、大なり小なり何かしら危険な目に遭っているもので、その経験によってトラブルに巻き込まれないようにするための術を身に付ける。りお太郎も何回か嫌な目にあっているし、旅先で情報交換をして、いろいろと知恵をつけさせてもらった。まず、日本人はお金持ちという先入観が外国ではあり、服装からして目立つ存在だし、とかく無防備なので悪い人たちの餌食になりやすい。個人旅行にはいろいろとリスクがあるのは当然なのだが、できるだけ安全に旅をするためにできることはたくさんある。

まず、貧しい国に行くのにオシャレをして行くことは、りお太郎的にしてみれば意味が分からない。それは“わたしはお金持ちですよ~”と宣伝しながら、“わたしからなにか盗んでみてはいかが?”と、現地の悪い人たちに挑戦しているようなものだ。この冒険的な行動には楽しいことなど何一つないはずである。お金を持っている旅行者ということをアピールせずに、シンプルな現地の人たちと大差ない格好をすることが得策だ。登山を目的に海外に行くと、目立つアウトドアウエアしか持っていないことがあるが、町歩き用に一枚でも服を持っていくか、安い適当な服を購入してしまった方が良い。その服は帰る時に捨てちゃってもいいけど、意外とそれが良いおみやげになる(あまり喜ばれない)。りお太郎の場合、日本の山で着ているウエアもけっこうボロくて、それを海外でも着ているので問題は無い。Img_0002_1

空港ターミナルで勝手に寝ているりお太郎

 治安が悪い国で安全に活動するために最も重要なテクニックはひとつしかない。それはその人が持つ情報収集力につきる。たとえば、海外に行く前に登山の技術に磨きをかけ、スーパークライマーになっていたとしても、山までたどり着くことができなければ意味がない。また、山に入るまでに大きな苦労があったり、十分な準備ができていないと、きっと思うような登山はできないだろう。せっかくの海外の山も、情報収集力の無い人は楽しみを半減させてしまう。だから、海外では(特に発展途上国)CIAかKGBのスパイになったつもりで、その国の情報を察知 し、的確で、安全な行動をとるために最大限の努力をするべきだ。

日本人はこれから海外に行くという時、情報源としてガイドブックに頼ることが大きい。りお太郎は決して統計をとったわけではないが、ほとんど人が“地球の歩き方”というガイドブックを使っているようだ。この本をあまり悪く言いたくはないが、この本は別名“地球の迷い方”と呼ばれている。ベテランバックパッカー(?)にとってはあまり役に立たない本である。ガイドブックのについてのよもやま話はまた別の機会にして、りお太郎が現地でどのようにして情報収集をしているかを紹介させていただきたい。もちろん出発する前にできることはすべてやっておくことが大前提だが、ガイドブックには載っていないこと、インターネットでは十分に把握できない、やはり現地に行ってからでないと分からないことはたくさんある。

宿選びは慎重にしなくてはならない。安全で清潔で、設備の整った施設が良いにきまっているが、それよりも情報収集ができる宿を見つけたい。例えば世界中から旅行者が集まっている“ユースホステル”には貴重な情報がいっぱいある。掲示板があり、各種パンフレットが置いてあるだけでなく、自炊ができるキッチンがあるので、そこで他の旅行者と気軽に話ができるのだ。ユース以外にも主要な町ならば必ずひとつはバックパッカーの集まる宿があり、談話できるスペースでみんな情報交換を行っているものだ。旅人が集まるような宿は、だいたい駅やバスターミナル、インフォメーションセンターだとかスーパーマーケット、市内観光のメジャースポットなど旅人にとって重要な場所へのアクセスが良い。それは好都合なことだし、いろんな意味で安心だと思う。英語が読めると、旅人が集まる宿を“Lonely Planet”などのガイドブックから(アメリカ、イギリスなどで出版されているもの)だいたい見当をつけることができる。しかし、それは経験を積むことによって得られる感覚だし、慣れも必要なのかもしれないImg_0008_1

海外ならではの、オンボロバスでの移動

 登山を目的に海外に行く場合も、山へのアクセスを考えた上で宿を選択する。重要なのは、山のふもとの町などで登山家たちがいる宿を見つけて情報収集することだ。あるいは、その町の登山用具店もしくはスポーツ用具店でいろいろ聞いたり、登山家っぽい人を見かけると、図々しく話しかけたりもできる。山に関しては普通のガイドブックとか、現地のインフォメーションセンターでは得られない情報ばかりなので、登山の専門書やインターネットに頼らなくてはならない。でも、一番聞きたい情報、登山を成功に導く鍵となるような情報を持っているのは、現地で実際に山を登っている人たちだ。単独登山で、宿泊はつねにテント泊にしていたとしても、他の登山者たちとのコミュニケーションをとることによって得られるメリットは大きいと思う。Dscn0343

生のチキンがいっぱい

 こうして考えると、ある程度の語学力が安全に海外を旅するためには、必要最低限の能力と言えるのかも知れない。しかし、南米のように英語圏ではない場所に行くと、英語ではなく今度はスペイン語が話せないと不自由になったりする。だから、たとえ言葉に自信がなくても積極的にコミュニケーションを図る努力をおしまないことだ。それによって必然的に語学力も上達するし、旅行者どうしが助け合って、お互い良い旅ができるようになれればすばらしいことだ。実はフリーター暦10年とかの、旅マニアが英語が堪能だったりする。とにかく旅好きならば言葉を憶えよう!

※写真は全部メキシコです。

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