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2006年11月21日 (火)

今日りお太郎が考えたこと

下の写真の山々には、りお太郎は特別な思いがある。85142

りお太郎は10代後半から20代前半にかけて、その青春の日々をほとんど登山ばかりやって過ごした。お酒を飲んだり、女の子たちと楽しく遊んだりすることには興味を示さずに、山登りだけに情熱を燃やしていたのである。そして気がつくと、かなりマニアックな人間になっており、授業以外では全然学校で見かけられないので大学の先生から心配されたりもした。りお太郎は当時、その写真にあるような険しい山の頂を踏むことだけに集中し、毎日地図や山のガイドブックばかり眺めてばかりいたのだった。

写真はコロラド州、サンワン山脈で、左がベストル・ピーク、右がアロー・ピーク、そしてちょっと離れて、後ろの方に見える山(ベストルとアローの間)がピジョン・ピークである。りお太郎が登ったコロラドの4,000m峰の中でも難易度が高く、アクセスも悪くて、とにかく登頂するのがたいへんだった山々だ。だから尚更、強い思い入れがあるのだが、りお太郎にしてみれば“理想の山”というものを思い浮かべる時、まさにこれらの山のことを思い出すのである。

通常、ピジョンピークを登頂するのには6日間から、7日間はかかる。ベストル・ピークとアロー・ピークは隣どうしなので一回の山行で両方登りたいとだれもが思うはずだが、もしそうするならば、山に最低でも6日間、天候の悪い日を考慮すれば10日間近く入る覚悟でいなければならない。日本には1週間かけなくては登れないような頂上はほとんど無いと思う。比較的アクセスの悪い南アルプス南部、北アルプスの黒部流域にあるピークだって、たったひとつのピークを踏むのに10日かけなくてはならないようなところはないはずだ。

コロラドの険しい山にはだいたいクライミングのルートが開拓されていて、この3つのピークにも難易度の高いアルパインルートがある。しかし山の弱点をついたロープを必要としないルートで、単独登攀も十分可能であり、りお太郎はソロで、1週間程かけてこれらの山々に挑んだのだった。コロラドに住んでいる人でさえ名前も聞いたことのないようなベストル、アロー、ピジョンピークには登山者は少なく、りお太郎は他のパーティがいない、本当の意味で単独登山ができた。その時りお太郎は1週間以上、人と会うことなくひとり夢中になって登山に打ち込んでいたのだ。それが寂しい思い出ではなく、楽しい思い出になっていることが不思議でならない。

今日、りお太郎はふとコロラドの山のことを思い出しながら、あの頃の情熱はどこにいってしまったのかと、悲しい気持ちになった。前は1ヶ月の半分をテント泊しながら山の中で過ごしていたのに、最近はめっきり山らしい山に行っていない。山に登りたい!という強い思いはどこかに目標とする山がなくては持てないものだ。だから来年にでも、どこか海外の山に行く計画をきちんと立て、また熱い気持ちを燃やし始めたい。

60677 ベストル・ピーク&アロー・ピーク

60205 ベストル・ピーク(左面手前のリッジがルート)

60203 ピジョン・ピーク

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