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2007年6月15日 (金)

アメリカを旅するなら“グレハン”が面白い。

前回はバスや電車を使った移動で、ちょっと苦労した話をしたが、りお太郎はどんなに不便であっても電車やバスで旅行することは大好きである。電車では、ずいぶん小さいときから“青春18きっぷ”を使って日本各地を旅してきた。バスの旅で思い出深いのはアメリカ留学中の時のことで、りお太郎がアメリカの広さを最初に実感することできたのは、バスの旅でだった。

0090018アメリカのバスと言えば、“グレイハウンド”である。グレハン(略して)はアメリカ中を網目のように路線で結んでいる長距離バスの会社だ。主要都市間は必ずと言って良いほどグレハンが走っている。快適かどうかを抜きにすれば、大型でシルバーの車体に青と赤のストライプがあるボディはいかにもアメリカンな感じで、いろんな世界の乗り物の中でもカッコ良い方の部類に入ると思う。路線の本数も充実していて、なによりも安いので、りお太郎はオレゴン州のポートランドを基点に、シアトルやサンフランシスコ、ラスベガスなどいろんなところへ旅をした。

グレハンは庶民の乗り物である。車社会のアメリカにおいて、自家用車を持っていない人の割合は日本より少ないと思うが、グレハンのバスを足にする人は意外に多い。バスの旅の楽しみは、車窓からの景色にもあるが、グレハンでは、たまたま隣に座った人から話しかけられることがよくあり、そこで垣間見ることができるアメリカのヒューマンストーリーから、驚きや、感動をもらったりして飽きることがないのだ。

りお太郎はいろんな人と車内で話ができたし、その人たちと別れ際にシェイク・ハンドをするまで意気投合したこともあった。はるばる日本から来ていて、しかもアメリカで“勉強”しているのだと言うとけっこう感動してくれるのである。グレハンで出会う人たちはだいたい海外旅行とかと縁がないので、日本はずいぶんと遠いところだと感じるのであろう。また逆に、相手の身の上話なんかを聞くこともあったが、その人が都市を転々としながら働いている人で、離婚して離れ離れになってしまった子どもに何年かぶりに会いにいくところなのだと聞いたりして思わず涙ぐんでしまうこともあった。

アメリカ人は、基本的にオーバーアクションな人たちだと思うが、グレハンのバスターミナルで良く見られる光景が、男女の別れのシーンである。ものすごく熱いハグをかわし、十分すぎるくらいのキスをしていたりする。そして、バスが発車するときは涙、涙、涙、つられてりお太郎まで思わず涙なんてときもあった。日本人のカップルが窓越しにイチャついていたりすると、なんかわざとらしくて、いやらしいと感じてしまうのだが、アメリカ人のまっすぐ過ぎる行動に、こちらもつられて感情移入してしまうから不思議だ。これは、映画を見るよりもずっとリアルだ。

Ameri15_2グレハンに乗ると、景色を見ながら、つい前後の席の会話なんかを聞きいってしまう。そして、その話から伺えるアメリカの生活や文化を知ることで、アメリカって面白いなと思ったりするのである。そんな旅のスタイルこそが、バスの旅の醍醐味であり、グレハンの旅の魅力だったりする。

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