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2008年3月 8日 (土)

ボリビアの高峰、“黄金のコンドル”

ブログのデザインを新しくしてみました。もうちょっと山の話をした方が良いのかなぁと思ってます。

やはり海外の山は素晴らしいです。そのスケールは日本とは比べものにならないし、いくら写真などで山々の美しさを知っているつもりでいても、実際に海外で憧れの山と向かい合うと、自分が想像していた以上のことが多くて、とても感動するものです。

ヨーロッパアルプスのマッターホルンやアイガー、南米のアルパマヨやフィッツロイなどは“世界の名峰”として有名だし、よく雑誌とかで紹介されています。りお太郎は頂上までは登ることができなかったとしても、そういった山々を眼前にしてきました。頭の中でいくら思い描いてみても、本物の迫力にはおよびません。登山電車の窓のむこうからいきなり現れたマッターホルンや、数日間のトレッキングの末たどり着いたベースキャンプで、アルパマヨの聳え立つ姿には、度肝をぬかれました。しかし、海外に行くと、自分が知らなかった山にも出会うことができます。名前さえも聞いたことがなかった山に出会い感動するのは、ずっと訪れてみたかった山に出会ったときとは違い、新鮮な驚きがあります。ここでは、りお太郎が南米のボリビアに行ったときのことを紹介しようと思います。

ボリビアの首都ラパスは標高が3,800mくらいもあり、まわりはアンデスの山々に囲まれています。お金持ちの住む新市街は3,600mくらいで、市内で最も標高が低くて温暖な場所にあります。町のはずれに行くと4,000mを越えてしまいますが、そこにも人が住んでいます。郊外をあわせると、ラパスの人口は300万人以上あるようです。りお太郎は1週間くらい滞在しましたが、標高が高いことを忘れてしまうくらい活気があり、ちっとも退屈しない町です。こんな大都市にいて、いわゆる高所順応ができる場所は世界中、他にないでしょう。

ラパスは町全体が大きな谷にあります。中心街は谷底で、そのまわりに住宅などが斜面にへばりつくような感じで建っているのです。とにかく坂が多くて、上り坂を息を切らしながら歩いていると、この町が富士山より高い場所にあることを認識させられるのです。この町に来て、いきなり走りまわったら間違いなく高山病になるでしょう。りお太郎はボリビアの最高峰“サハマ山”に登りたかったので、ラパスで買出しをしたり、情報収集をしながら登山に備えたのでした。

319567_3結局、サハマ山の登山は失敗しちゃいましたが、その後に休養を兼ねてラパスをじっくり観光しました。民族音楽を聴いたり、土産物屋をまわったり、“月の谷”と呼ばれる岩の侵食によってできた観光地を訪れたり、標高5,400mの世界最高地にあるスキー場にも滑りに行きました。そんな中、ラパスの郊外、いわゆる谷の上にある市場に行ったときのことでした。ラパスの町をはさんで谷の向こう側に、あり得ないくらい巨大な山に気づいたのでした。その山の姿は、自分の目を疑いたくなるくらいほどで、まるで空に絵を描いたようにも見えたのでした。

308863_4標高6,439m、イリマニ山。その山はラパスの町外れにあります。というかラパスの町が、イリマニ山の麓からはじまると言った方が良いかもしれません。4つのピークが6,000m以上の稜線でつながっているアンデス山脈のジャイアントです。イリマニというのは、先住民族の言葉で“黄金のコンドル”だということで、本当に巨大な鳥が羽をひろげているように見える山です。スゲーな、この山は!りお太郎はラパスという大都市にいながら、ドでかい山がこんな近くにあることが驚きでした。ラパスに長期滞在し、イリマニを登ってやろうかと一瞬考えましたが、技術的にも難しい山だし、サハマ山で痛いほど6,000m峰の大変さを実感していたので、それは諦めなくてはいけませんでした。

263580晴れた日の夜に、りお太郎はラパスの町を散歩してみました。月は満月のようで、空がとても明るい夜でした。坂を上って、イリマニ山が見える場所まで行きました。ラパスの夜景も見下ろせるところです。そこには、ラパスの灯りと、月光に照らされたイリマニが静かに聳え立っていました。世界には、こんな山があったのか。南米に来て良かったなぁ。りお太郎はひとり旅の寂しさを忘れて、ひとりでニヤニヤしながら、ずっとその美しさにみとれていました。そして、今度ラパスに戻ったときは、あの頂に立つことができたらなぁと切に願ったのでした。

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